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ブルーザー・ブロディ私の、知的反逆児

 2008-02-22
ブルーザー・ブロディ私の、知的反逆児
バーバラ・グーディッシュ ラリー・マティシク 田中 雅子
東邦出版 (2008/02)
売り上げランキング: 10387



著者はバーバラ・グーディッシュとラリー・マティシク。
バーバラ・グーディッシュはブルーザー・ブロディことフランク・ゴーディッシュの妻。ラリー・マティシクとは本の巻末の著者紹介によると“NWAの中心人物サム・マソニックの参謀としてセントルイス・レスリング・クラブに在籍。1978年にブロディをセントルイスに招いて以来、彼の良き友人のひとりとして1980年代のレスリング動乱期を共にくぐり抜ける。”とある。

小佐野景浩氏のブロディへのインタビューがイントロダクションとなっている。このインタビューは日本語版特別収録とされている。
次に手記としてバーバラ・グーディッシュによるブロディとの出会い、プロレスラーブロディと本名であるフランク・ゴーディッシュの素顔、そして彼との死別まで。
次に伝記としてラリー・マティシクによりブロディの生い立ち、プロレスラーへとなるきっかけ、プロレスラーとなり様々な地を渡り歩き
、プロモーターやレスラーたちとの丁丁発止のやりとりが事細かく記されている。
最後に息子のジェフリー・グーディシュが16歳の時に書いた作文によって、フィニッシュへと向う。

手記、伝記共にブロディの死から語られている。その死は深く重かった。彼らの一番重要な出来事だったのであろう。この本にはブロディが自らの死を思わせる言葉が幾つか語られていた。自分を売るビジネスマンとして長けていたのか先見性があったのだろうか?
バーバラ夫人による手記はさながら恋愛小説のようだ。結婚してからもプロレスという仕事に時間をとられ家族と触れ合う時間は極僅かである。家族と一緒にいる時間は何よりも大切にしていた。ブロディが自宅で過ごすエピソードには笑みがこぼれてしまう。
バーバラ夫人はいまでもスタン・ハンセンと交流があり、ハンセンとのエピソードは俺にとって何故か身近なものに感じられてしまった。

伝記には我々に馴染みの深いが沢山出てくる。中でもキニョネス、ハンセン、ゲーリー・ハート、テリー・ファンク、キング・イヤウケア、マーク・ルーイン、ブッチャー、ジャック・ブリスコ、馬場、カブキは良い方のイメージで語られている。ハンセン、ハート、テリーは当時を振り返る著述もあり、それらのエピソードには興味がそそられる。
もっともこの伝記の部分にはバックステージでの駆け引き等の記述もかなりあり、裏の舞台を知りたくないファンにはお勧めできない内容だ。
内容に差し支えない程度に面白いと思ったエピソードを。それはブロディのブーツに隠された秘密。あのふわふわの毛皮で出来たブーツは細いふくろはぎを太く魅せる為に作られたらしい。

この本を読んで思ったのは、プロレスラーの伝記というよりも、プロレスを仕事として選んで、それをまっとうしようとした人間の話であると。仕事をするということを深く考えさせられた。仕事は誰のためにするべきでもなく自分の為だけにするということを。自分が自信や誇りを持ってしたことに正当な対価を貰う。それによって家族を養い幸せな生活を送る。自分の現状を深く考えさせられてしまった・・。

俺はブロディとエレベーターを一緒に乗ったことがある。
中学生の時に後楽園ホールで。
チャンピオンカーニバルの興行だった。その日ブロディはメインで国際プロレスのエース級であったモンゴリアン・ストンパーをあっさりと下した。試合時間が短く呆気に取られた記憶がある。
その後選手にサインをねだる為に会場に居座り続けた。
会場から追い出され、エレベーターホールで途方にくれているとブロディが出てきたのだ。そしてエレベーターを待ったのである。
もう一人外国人選手がいたのだが誰だかは記憶にない。
ブロディと一緒にエレベーターに乗り込んだ。
サインをねだる最大のチャンスであった。しかし微動だにせず目を瞑るブロディに声を掛ける勇気は無かった。
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