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或る夜の出来事

 2007-05-17
当時も今と同じ仕事をしていたが、景気が良かったせいか激務だった。
唯一の休みである日曜日は遅くまで泥のように眠っていた。

夕方からゴルフスクールに通う。
俺に付いていたレッスンプロは童顔で人当たりが良く、女性の受講者が多かった。

一緒に習っていた俺と仲の良かった女性が何の予告も無しにスクールに顔を出さなくなった。
清楚な感じで上品な趣だった。
髪型や服装は時代より少しずれてはいたが。
確か俺より年上で独身だったはず。

彼女と具体的に話をしたのはゴルフスクールの飲み会のとき。
隣りに座り意気投合し携帯番号とメルアドを交換していた。

彼女の存在を忘れかけていた頃、突然彼女からメールが届いた。

彼女からのメールには、仕事の都合で転勤・引っ越ししたこと、勤める会社がマンションを無償で用意してくれたこと、あまりにも突然の話でスクールに連絡を入れる余裕がなかった等綴られていた。
そして、「誘って頂いたのに連絡遅れてすみません」とも。

「今度、飲みに行きませんか?」
こんな文句は常套句だ。
彼女にもそう声をかけていた。

それに対する返信だったのであろう。
それから暫くは当たり障りのないメールのやり取りが進んだ。

ある日の彼女からのメールにこう書かれていた、
「いったい、いつになったら飲みに連れて行ってくれるの?」と。
曖昧な返信を返し続けていたが、ある日彼女から電話があった。

電話に出ると彼女は具体的に会う日を迫ってきた。
「日曜休みでしょ?」「今、決めて!」
「こっちに来る?」
こんなに積極的な面を見たことなかったので驚いた。
俺はある祝日を指定し約束をしてしまった。
彼女の住んでいる所まで出向くことになったのである。
その地は神奈川であったが、俺の自宅からはかなり遠方だ。
正直面倒な思いも生じていた。

その日が近付きメールが頻繁に来るようになった。
約束の日の前日に来てくれと。

えっ? どういうこと? 前日に来いということは二人で一夜を過ごすと言うこと?

俺の頭の中は混乱した。
しかし臍から下は色めき立った。

そして、二人が会う日が訪れた。


当日いつも通勤で使うものより大きめの鞄で会社に向かう。
この日は内勤であった。
何度か彼女から確認メールが入る。
目的地までの特急の時刻表までも。

最後のメールには「仕事が終わったら電話下さい。」と書かれていた。

21時頃、勤務を終えた。
近くのコンビニにより缶ビールを買い、軒先で煙草を吸いつつビールを飲み干す。
彼女に電話を入れる。
電話が繋がると…
「早く来て! 早く! 早く会いたいの!」とヒステリックな声を上げた。
悲鳴にも近いような。

俺はその声を聞いて背筋を凍らせた。
何か尋常な声でなかったから。

約束の地に行くことがためらわれた。
しかしここで約束を反故するのもためらった。
とりあえず行くことにしよう。殺される訳でもないし。

電車に乗り込み品川へと。
駅の売店で缶チューハイとゴルフ雑誌を買う。
JRから私鉄へと連絡改札を抜ける。
狭いホームは通勤帰りの人々で混雑していた。
ホームで特急券を買い電車に乗り込んだ。

車内は程よく混雑している。
二人がけの席を独りで座ることは困難だった。
席につき缶チューハイを飲みつつ、雑誌をめくる。

いったい、目的地までどのくらいで着くのであろうか?

内容の薄いゴルフ雑誌を読み終え2本目の缶チューハイに手をつけた。

もう一度今からの事を考えてみる。
彼女は「ホテルの予約はしときました。」と言っていた。
予約が出来ると言う事はラブホテルではない。例外があるにしろ。

ふと思った。
もしかしたら俺独りが泊まる部屋を予約したのだろうか?
彼女の住んでいる場所近くに赴いているのである。
彼女がその気なら自分の住むマンションに俺を泊めるだろう。

そんな事を考えているとある駅が近付いて来た。
その駅で降り各駅停車の電車に乗り換えた。
彼女から指定された駅で降りる。
何人もの人間が一緒に。
ホームから外を見渡す限り何も無い寂れた地だった記憶がある。

階段を昇るや否や彼女から電話があった。
俺は「今、着いた。」と短く告げた。

改札を抜け外に出ると目の前の車から彼女が降りて俺を迎える。
少し光沢のあるスーツに黒いインナー。
スカートの丈は膝より上だった。
彼女に促され車に乗り込む。

車に乗ると彼女は顔を俺に近づけ、

「どれだけ待たせるの? 来ないんじゃないかと思った。」

俺は慌てて仕事の為遅くなったと弁明した。
彼女の態度はやけに馴れ馴れしかった。
仲良く喋る間柄であったが少々驚いた。

彼女は「あんまり遅いからチェックインしといたわ」 と・・・
「何処に泊まるの? 俺だけ泊まるの?」
「私もよ、もうすぐ着くから」
「食事は?」
「まだ済ませてないわよ。ちゃんと用意してあるから。お酒もね!」
どうやら二人で泊まるらしい。
心臓の鼓動が高鳴るのが自分で感じられる。
食事は部屋でとるのだろうか?

車がホテルの入口を抜ける。
海の近くにある低層の横に長いホテルだった。
一人1泊1万弱だそうだ。

玄関には寄らずそのまま駐車場へ。

車から降りると彼女がトランクを開けた。
食事は持ち帰りの寿司だった。

「私がこれを持つから、あなたはこれを運んで!」

俺が運ばされたのはビール缶の段ボール入りケースだった。

俺は「何でこんなにビール買ってるの?」と聞いた。
「あなたがどれだけ飲むかわからないから・・・」
「酒はビールだけ?」
「うん、ビール嫌い?」
「嫌い・・」

俺が不満げに答えると彼女は睨みつけてきた。
寿司を俺に持たせトランクから違う物を取り出した。
俺はそれを見た瞬間背筋が凍ってしまった。

それは鞭だったのである。
彼女は笑いながらこう答えた。

「言う事聞かないとこれでひっぱたくわよ!」
俺はゴクリと唾を飲み込んだ。

この後俺に何が待ち受けているのであろうか?
無事この地から帰る事が出来るのだろうか?

しかし、鞭は再びトランクの中へ。
今夜は使われないらしい。
ホッとした。
ちょっと残念ではあったが。

荷物を運びながら部屋へと向かう。
扉を開けるとベッドが二つあった。
窓際のテーブルに荷物を置き窓を開けてみる。
微かに潮の香りが感じられた。
バルコニーに出てマルボロに火を点けた。
すぐ下は散歩コースのようだ。
何もないが適度に芝は刈られている。
その向こうに海が見えた。

彼女も煙草に火を点け俺に肩を並べる。
「どう? 良い所でしょ?」そう聞かれて俺は頷くだけだった。

冷たい風が肌を突き刺す。
彼女もグレーのジャケットを脱ぐ。
黒のインナーは七分程の袖で胸元は大きくU字にカットされていた。
ストレッチ素材なのだろうか妙に身体にフィットしていた。

ビールを缶のまま乾杯した。
そして食事に手をつける。
彼女の白い肌が段々と赤くなっていく。
二本目の缶を取ったとき彼女の肌に手が触れた。
何かジトっとしていた。

食事を終えその容器を手早く片付けた彼女は再びバルコニーへ。
「ねぇ、あそこ、あそこ見て!」

俺も外に出て彼女に身体を近づけた。
「あそこティーグラウンドなのよ!」

どうやら見渡す芝が生えた地はショートコースだったらしい。
俺の目にはパターコースに毛が生えた程度にしか見えなかったが。

その後彼女は饒舌になった。
仕事の悩み、自らの趣味について。
それを聞いて先ほど鞭を持っていた事を理解出来た。

彼女は俺に喋る隙を与えない。
それを聞いていると俺に睡魔が襲ってきた。

その後の記憶は途中で途切れた。

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気付いた時はベッドの上にいた。
俺は真夜中にベッドの上で目を覚ました。
俺の身体の上に人の気配がしたからである・・・

俺はキスマークを見て不快な気分になった。
これはなかなか取れないだろう。
蛇口を捻り熱いシャワーを浴びた。
最後に冷たいシャワーを浴びると目が冴えるのを感じた。

部屋に戻ると彼女は煙草を吸っていた。
俺を見つめている。口は笑っていたが…

彼女がシャワーを浴び支度するのを待つ。
二人で朝食を食べに向かう。
コーヒーの香りが漂うレストランの窓際に席を確保する。
バイキングのため各々好きな物を取りに行った。

俺はホテルで食べる朝食が好きだ。
カリカリに焼かれたベーコン、目玉焼きはサニーサイドアップで。
サラダにドレッシングをたっぷり掛け、クロワッサンとバターを取る。
トマトジュースにレモンの輪切りを入れタバスコを数滴垂らす。

至福の一時だ。
独りだったら…

二人で食べはじめると彼女が積極的に話しかけてくる。
性的な話を。

彼女は俺の性体験を全て知りたいらしい。
次から次へと飛び交う質問に戸惑う。
どうやら俺の至福な時間は訪れないようだ。
コーヒーの香りも感じられなくなった。
二人で部屋に戻る際も性的な事を問い掛けてくる。

部屋に入るとそれが益々高まってきた。

この女を黙らすのはどうしたら良いのだろうか?

喋り続ける彼女を黙らすために俺は決意した。

彼女の口を塞ぐしかないと…

俺は彼女を黙らせたかった。
黙らせるには口を閉ざすしかなかった。

そして俺は彼女の首に手を伸ばした・・・

何てことはしなかった。
安易な方法で彼女の口唇を閉ざした。

部屋を出てチェックを済まし車に乗り込む。
彼女は俺をこの地の景観地へと案内してくれた。

険しい道を歩く。
岩に腰を下ろし煙草に火を点ける。
彼女は俺に喋りかけている。
俺には波の音しか聴こえなかった。
それだけしか聴かないようにしていたのかも知れない・・・

俺は食事をしようと彼女に告げた。
彼女は喜んだ。

海に近いので鮨でも食べたかったのだが、彼女はそれを良しとはしない。
どうやら瀟洒なレストランで食事をしたいらしい。

車に乗り込みその場所を探す。
目的の地に近づくも彼女は車を止めなかった。
なぜなら俺との対話に夢中で・・・
その内容の大半は朝の話題と一緒だった。

俺は最初こそあきれて聞いてはいたが、段々と恐怖心が襲い始めてきた。

車は途中で止まらないままY駅へと到着する。
そのまま別れる事にした。

逃げるように駅の構内に突き進む俺。

缶チューハイとゴルフ雑誌を買い込み電車に乗り込む。

昨日からの出来事を忘れるために雑誌をめくる。
そのとき携帯がバイブレーターの振動を伝えてきた。
メールが入っていた。
彼女からだった。
そこにはこう書かれていた。

「私から逃げれると思ってるの?」

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コメント
おおー!
いい感じですね。
続きを…続きをお願いいたします\(^o^)/。
【2007/05/18 01:24】 | 110号 #- | [edit]














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